1−7−3 S波反射法地震探査

1)P波、S波ともに深度約1500mの基盤までの反射面が捉えられた。ただし、S波については深部のS/Nは不十分であり、深度1000mを超える領域では、震源エネルギや重合数の増強が今後必要と考えられる。

2)S波深度記録とP波深度記録との反射波の対応は比較的良い。ただし、深度200〜400mで認められるように、P波では多数の反射面が存在するがS波では認められない区間もある。

3)S波の基盤付近の速度解析の精度はやや落ちるものの、P波記録の反射面との比較により、速度を絞り込むことが可能である。S波速度は0.3〜1.2km/sec、P波速度は1.4〜2.7km/secを示す。