<0.0〜200.7m>
東海層群以浅の第四紀層が分布する。含まれる礫種は、チャート、泥質岩、砂岩、濃飛流紋岩および花崗岩を含む。礫径は、径10cm以上の玉石状の円礫〜亜円礫を含み、淘汰は悪い。基質は粘性土〜砂であり、固結度は小さく、暗灰〜淡茶灰色を呈する。沖積層の厚さは不明である。下位の東海層群との境界は、掘進状況およびカッティングス観察から深度200.7m付近と考えられる。
<200.7〜631.0m>
東海層群が分布する。含まれる礫種は、上位の層(第四紀層)と同じであるが、礫の含有率には変化が認められる(5章2節参照)。礫径は小さく、5p以下の円礫を主体とし、淘汰は良い。基質は暗灰〜青緑灰色を呈巣粘性土、シルトおよび砂であり、固結度は高い。下位の中新統との境界は掘進状況およびカッティングス観察から深度631m付近と考えられる。
<631.0〜661.0m>
シルト質な中粒砂岩を主体とする中新統が分布する。含まれる礫種は、チャートのみであり、淘汰は良く、礫径は1cm以下である。固結しており、東海層群に比べ、やや硬質となる。色調は緑灰色である。下位の基盤岩との境界は掘進状況から深度661m付近と判断される。
<661.0〜739.0m>
基盤岩である美濃帯の砂岩が分布し、泥質岩(頁岩)の薄層を挟む。非常に硬質であり、石英脈を普遍的に伴う。
図5−3−1 観測井の総合地質柱状図