1−4 業務目的

阪神・淡路大震災においては、直接的な活断層の動きとは別に、「震災の帯」と呼ばれる特定の帯状の場所で被害が集中した。これは、基盤岩上の堆積層の地震波速度(特にS波)並びに基盤岩の深さ、形状及び地震波速度が大きく影響していると考えられている。

そこで、本調査は、濃尾平野の詳細な地震動の予測を可能にし、地震の被害想定、建築物の耐震設計・耐震性調査など地震防災に活用するため、濃尾平野における基盤岩上の堆積層の地震波速度並びに基盤岩の深さ、形状及び地震波速度などの3次元的な地下構造を把握し、地盤の揺れを明らかにする基礎資料を得ることを目的とする。