(議論4) 秋田市の空白域
北由利断層などその大部分が伏在断層である断層は、活動度などの調査が不十分なものが多いが、秋田県から山形県の日本海沿岸に沿って、列状に M7 程度の地震が発生してきたことが知られている。これらの地震は、9世紀頃と 17 世紀以降に集中して発生しているが、秋田市付近では、最近1000年以上、大きな地震の発生が知られていない。日本海東縁部に沿う変動帯における大地震の発生域として、この地域を要注意とする説(Awata and Kakimi,1985)もある。
(参考文献)
Awata, Y. and T. Kakimi(1985):Earthquake Prediction Research,231−251