最近、日本海東縁部にプレート境界があるとする説も出されている(2−4(3)や4−1(3)参照)。この説によると、このプレート境界の南への延長は、新潟県の中〜南部から富山湾付近にかけてのどこかから南へ下り、糸魚川−静岡構造線付近に沿ってほぼ南北に本州を横断し、駿河トラフや相模トラフにつながるものと考えられている{14}。また、このようなプレート境界はある程度の幅をもつとする考え方もある。
なお、糸魚川の沖合付近から富山湾付近にかけては、ここで規模の大きな地震が発生したという明確な記録はない。現在のところ、日本海東縁部がプレート境界でなくても現象が説明できるという説もあり、結論を出すには到っていない{15}。