5−2 関東地方の被害地震の例
ここでは、相模湾から房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近で発生した地震の例としては、相模トラフ沿いに発生した巨大地震として知られている1923年の関東地震、1703年の元禄地震を取り上げる。関東地方東方沖合のプレート境界付近で発生した地震の例としては、房総半島東方沖で発生したと考えられている1677年の地震を取り上げる。陸域で発生した地震の例としては、浅い地震であったかやや深い地震であったか分かっていないが、市街地に大きな被害を及ぼした1855年の(安政)江戸地震、浅い地震の例として1931年の西埼玉地震、やや深い地震の例として千葉県東方沖地震と呼ばれる1987年の地震、深い地震の例として(明治)東京地震と呼ばれる1894年の地震を取り上げる。