7−3 国府津−松田断層の1つ前の活動時期

1つ前の断層活動は、トレンチおよびボーリングではH2相上面の上下変位量が約3.3mを示し、最新活動の上下変位量(約1.6m)のほぼ2倍であること、トレンチでは最新活動のみを受けているC層とD層は断層低下側だけに存在することから、1つ前の断層活動は落差を生じさせ、それらを堆積させる地変が必要なことから認定できる。したがって、1つ前の断層活動はH2相の堆積後で、D層堆積前であると判断できる。両層の14C暦年較正年代に基づけば、1つ前の断層活動時期はBC800〜AD130年になる。