5−2−7 Y層(箱根東京軽石流堆積物)

Y層はボーリングTd−2、Td−3で確認される。黄白色〜白色を呈する直径10mm〜40mmの軽石を主体とする。軽石は発泡が良く、軽石の一部は引き伸ばされている。その他、暗褐色〜黒色を呈する直径1〜5mm(最大径18mm)のスコリアや直径2mm〜5mmの岩片が混じる。基質は灰白色を呈する火山灰である。淘汰は良くない。本層は、層相・層位から箱根東京軽石流堆積物(Hk−TPfl)に対比される。

Y層の上限高度は、低崖の西側のトレンチN15付近で掘削されたTd−3で標高1.19m(深度16.40m)、最も平野側で掘削されたボーリングTd−2で標高−0.9m(深度18.34m)となり、Y層の上面は8°程度で西傾斜となる。