4−2−5 C−D層

C−D層は東側壁面において断層Nより低下側に分布し、地表付近では、ほぼ水平に低角化した断層Sの上盤の最上部を構成する。西側壁面ではW10.9−W12.4に分布する。層厚は50cm〜75cmである。砂や礫が混じる腐植質シルト層からなり、分級が悪い。中礫の配列により、やや不明瞭ではあるが、断層活動によって巻き込まれたような構造が認められる。

C−D層の14C年代は1430±60y.B.P.(AD580−660)、1490±70y.B.P.(AD420−670)、1700±90y.B.P.(AD120−550)である。遺物は中世鎌倉期の可能性がある(直刀?[SA6])ものが出土している。

C−D層とC層との関係は、両層から得られた14C年代が上下逆転していること、C−D層に巻き込み構造がみられることから、断層関係と判断される。C−D層はC層の上に覆い被さっていると考えられる。