B1相は暗褐色の腐植火山灰質シルトからなり、細礫や稀にスコリア粒が混じる。
B2相はマトリクスが乏しい非常にルーズな中礫層で、主に亜円〜亜角礫からなる。層厚は最大50cmである。上位のB1相との境界は明瞭であるが、E12付近では不明瞭である。
B1相の14C年代は930±40y.B.P.(AD1020−1200)、1260±40y.B.P.(AD670−880)である。遺物はB1相の基底から13世紀中葉〜14世紀前葉(鑑定によると白磁皿:中国産[SA4])、増掘部からは13世紀以降(鎌倉時代?の甕:常滑焼か?[SA5])のものが出土している。
B2相の14C年代は1230±100y.B.P.(AD640−1010)、1330±70y.B.P.(AD630−770)、1490±60y.B.P.(AD430−660)である。