3−5 日向断層

徐(1995)は山北町平山において、足柄層群が箱根東京軽石流とその上位の扇状地礫層に衝上している断層露頭を発見し、日向断層と命名した。日向断層は地質踏査からENE−WSW走向で、西側の平山断層と東側の松田北断層とをつなぐ形で分布し、長さは3.5kmとしている。この断層は御殿場泥流層(約2500年前)が構成する山北段丘を切っていないことから、少なくとも約2500年前以降の断層活動はないとしている。日向断層は地形的に認められず、活断層研究会(1980,1991)や宮内ほか(1996b)の都市圏活断層図「秦野」に示されていない。