なお、本報告書で示す年代は、補正14C年代を用いた。補正14C年代は、試料の炭素安定同位体比(13C/12C)を測定して、試料の炭素の同位体分別を知り、14C/12Cの測定値に補正値を加えた上で算出した年代である。さらに本文中では、暦年較正年代(2σ)を併記した。
また、珪藻分析(11試料:高田トレンチ)、火山灰分析(7試料:前川面ピット)を実施した。
トレンチ調査で出土した考古遺物は、小田原市教育委員会文化財保護課に鑑定を依頼した。遺物の保管、届出等については同教育委員会の指示に従った。
以上、ボーリング調査、トレンチ調査、ピット調査、試料分析・測定の実施数量および考古遺物の出土数量を表2−1に示す。