2−5 ピット調査

国府津−松田断層による隆起によって形成されたと考えられている大磯丘陵南縁の完新世海成段丘面について、段丘化の時期が十分に明らかにされていない前川面、押切面の構成層や年代に関するデータを得るために、ピット調査を実施した。調査位置は、前川面が小田原市前羽小学校西側、押切面が小田原市前羽福祉会館北側である。

ピットの規模は両地点ともに、長さ2.5m、幅1.5m、深さ1.5mである。

各ピットの法面を整形・清掃した上で写真撮影を行い、整形した法面の地質を詳細に観察した。また、14C年代測定試料、火山灰試料を採取し、分析を行った。

以上、文献調査、地形・地質調査、トレンチ調査、ボーリング調査、ピット調査の範囲および位置を図2−1に示す。