(1)トレンチ調査およびボーリング調査地点の選定
平成13年度調査では、最新活動時期、活動間隔等を明らかにするためにトレンチ調査が計画され、トレンチ調査候補地は、空中写真判読、現地調査の結果から、計12地点が選定された。
本年度は、上記候補地点周辺の地形・地質踏査を行い、委員会による優先順位の検討を経て、曽我原地点、高田地点においてトレンチ調査およびボーリング調査を行った。
(2)完新世海成段丘面の調査
大磯丘陵南縁には高位より中村原面、前川面、押切面(押切T面、押切U面)の3段の完新世海成段丘が分布する。これらは、国府津−松田断層による隆起によって形成されたと考えられているが、構成層や年代に関する十分なデータが得られていないことから、詳細は不明であった。
平成13年度調査では、前川面、押切面の段丘化の時期を明らかにする目的で調査が計画された。調査候補地は、空中写真判読、現地調査の結果から、前川面で4地点、押切面で9地点を選定した。
本年度は、上記候補地点周辺の地形・地質踏査を行い、委員会による優先順位の検討を経て、ピット調査を行うこととし、前川面1地点、押切面1地点において調査を行った。