深度9.45mまでは盛土である。これは公園造成時に施工されたものと考えられる。
深度9.45〜85.40mはシルト岩と砂の互層である。深度9.45〜19.10mはシルト岩優勢の細互層で、単層厚は10〜100cmである。シルト岩は均質塊状であり、砂は細砂が主体であるが中砂も挟む。深度19.10〜22.75mは細〜中砂であるが、深度22.75〜85.40mはシルト岩主体で砂の挟み層を伴う。このうち59.35〜63.00m及び78.95〜85.40mは厚い砂層である。
深度85.40〜100.00mは均質なシルト岩である。
また、ボーリング結果で、数カ所に鍵層となる凝灰岩が認められた。
鍵層の分布を図2−4−2に示す。以下に概要を述べる。
深度10.45〜10.75m 宮田タフ
結晶質な火山灰とゴマシオ状のタフからなる
深度57.30〜57.80m 第1鴨志田パミス(?)
径1〜3mmの軽石層を2層伴う
深度63.95〜64.00m 第2鴨志田パミス(?)
径5mm程度の軽石
深度73.00〜73.20m 第1星川タフ
微細粒砂サイズの凝灰岩、シルトサイズのガラス質凝灰岩
深度99.55〜99.65m 根方タフ
シルトサイズのガラス質凝灰岩
宮田タフ〜第1星川タフは、上総層群王禅寺層に含まれるものであり、この層は王禅寺層であると判断される。また、深度85.40m以深のシルト岩層は王禅寺層下位の柿生層であると考えられる。