2−1−1 調査概要

地形調査は、地形図及び空中写真による地形判読と地表踏査を行った。調査の概要を以下に示す。

(1)調査方法

 空中写真判読は、昭和20年代に米軍により撮影された縮尺1:10,000の空中写真を使用した。

 調査は空中写真を実体視し、段丘面の区分を行うとともに、段丘面上の段差、同一段丘面の高度差の有無や、河川,沢筋の屈曲や直線谷を抽出し、それらの連続からリニアメントを抽出した。

空中写真の判読結果は地形図と照合しながら、縮尺1:25,000の地形図にまとめた。

地表踏査は、重力探査及び浅層反射法探査の調査位置を決めるための資料を得るために行った。主に、重力探査,浅層反射法探査の調査測線沿いの地形,道路状況を中心に踏査した。踏査は縮尺1:10,000の地形図を使用した。

(2)調査範囲

 地形解析は、現在確認されている名栗断層、立川断層から横浜市に至る延長約50km,平均幅約8kmの範囲である。

地表踏査(概査)は、重力探査を行った20km×5kmの範囲の内、バイブロサイス反射法探査測線、重力探査測線を中心とした25kuである。

地表踏査(精査)は、青葉区で実施した浅層反射法探査測線沿いの4.8km×1kmの範囲である。

(3)担当者

 応用地質株式会社

東京事業本部 滝口 志郎

横浜事業部 松崎 健介,三輪 哲生,稲垣 秀輝

(4)調査期間

平成8年1月20日〜平成8年2月10日

平成8年2月20日〜平成8年3月20日

平成8年10月10日〜平成8年11月10日