ピットT−2側では、基盤はピット区間とBOR2−2の間で約2mの落差が認められた。
なお、図5−3−10に地質断面図を示した。
ピットT−1の断面図では、基盤は豊浦層群の頁岩および関門層群の安山岩からなり、両者は一部破砕帯を伴う断層で境される(ピットT−1で確認)が、大規模な破砕帯はピットおよびボ−リングでは確認していない。BOR2−3とBOR2−4の間では、基盤の豊浦層群頁岩の上面にギャップがあり、そのギャップは断層あるいは、河川の侵食により生じたものと考えられるが、断面図では断層として表現した。
電気探査はピットT−2側で谷を横断する方向に実施した。掘削トレンチと対比し,浅部の比抵抗構造を詳細に求めるために,測線はトレンチと平行に設け,測定時の電極間隔は0.5m,探査深度7.0mで実施した。
図5−3−11に解析結果図を示す。図より、BOR2−2北側に高比抵抗部が2カ所認められ、その間に北傾斜の低比抵抗帯がある。これは、ボーリング調査結果での基盤の落差と調和的である。