5−1−6 断層の位置と変形様式
本郷地域の調査測線は、陸域と海域の断層の延長及び調査地域の地形状況から調査位置を決定して行ったが、今回、浅層反射法探査・ボーリング調査の結果より調査測線内に断層を確認できなかった。しかし、海域の既往データと比較すると、調査位置は海域で推定されている断層に挟まれ更新統が落ち込む部分の延長部に位置するとも考えられる。今回の花粉分析でも厚さ50m以上に及ぶ堆積物は、更新統中部と推定され、海域のデータとほぼ一致する。この場合主断層は、大河内地区と本地域が同様に走向をNNW方向に転じ、北部の山側に連続する可能性がある。