5−1−3 浅層反射法解析結果

図5−1−3内に測線位置を、図5−1−4に解析結果図を示す。図5−1−4に示した解析結果図はマイグレーション後の深度断面図である。時間断面からの深度変換には、BOR4−2(測線95m地点)およびBOR4−3(測線115m地点)で速度検層を実施し、その解析結果から求めた速度値を参考にして時間断面から深度断面に変換した。

以下に図5−1−4の解析結果図から読みとれる特徴をまとめる。

(1)図5−1−4において距離程10m〜155m、深度50m〜70mにおいてゆるやかに傾斜する顕著な反射面が連続している。この反射面は距離程約70m付近で不連続となっており、その両側での反射面での深度差は約2mである。また、距離程約155m以降ではこの反射面は不明瞭になっている。これは測線下の地表付近でP波を減衰させやすい地層(粘土層等)が厚く分布していることに起因すると考えらる。

(2)距離程10〜65m,深度45m付近にほぼ水平に分布する数条の反射面が認められる。また、距離程 65m〜150m,深度30〜50m付近では多くの不連続な反射面が認められるがこれらはボーリング結果から判断すると砂礫等の不均質で連続性の少ない層からの反射と推定される。