(6)関門層群下関亜層群

下関亜層群のデイサイト質凝灰岩には流理構造が認められるものがあり、また、安山岩の分布からも堆積構造が推定される。大局的な流理面の走向は、北西−南東ないし西北西−東南東方向で、上岡枝地区では北東へ傾斜し、貴飯峠周辺では南西、これより北部では北西に緩やかに傾斜する。水平層に近いところも認められる。このような傾斜を示すのは、本層が流理面の走向とほぼ同方向の軸をもつ褶曲構造がいくつも発達しているためであると考えられる。