(1)弱変成堆積岩類(豊東層群)

泥質岩の基質中に大小様々な規模の岩塊がブロック状に取り込まれていることから、一般に泥質岩の層理面は不規則である。本層で測定した層理面のなかで最も卓越する走向は、北東−南西方向で、南東あるいは北西へ20°前後で傾斜している。これは、地層全体の分布(北東−南西方向に連続する)と調和的である。

泥質岩に取り込まれるブロックのうち、チャートはリズミカルな層状を呈し、その層理面が識別される。層状チャートの層理面は、周囲の泥質岩と若干斜交し、東北東−西南西〜東−西走向で、北北西あるいは北へ高角度で傾斜している。