調査地南部の菊川町萩ヶ台および豊東小学校周辺に分布する。豊浦層群の砂岩・頁岩を不整合に覆っており、調査地北部の西市盆地に分布する西市累層に対比できるものと考えた。
(b)岩相
萩ヶ台地区の礫層は著しい変色・風化(土壌化)を受けている。
締まりの良い礫層とそれに重なる砂層よりなる。礫層は、礫径が2〜20cm程度の砂岩・シルト岩・石英斑岩・赤色泥岩・閃緑岩の亜円礫から構成される。基質は細粒な砂ないしシルトである。礫層の厚さは、2m〜4mで、上方に向かって礫径が小さくなる。礫層の上部には、厚さ5cm程度の黒色層が挟在し、それより上位は赤色風化(土壌化)を受けている。砂層は、細粒の砂よりなり、礫層との境界付近では径2cm以下の細礫を極少量含有する。厚さは、30〜50cm程度で、全体に赤色風化(土壌化)されている。