北部は変位地形が不明瞭であるが、三角末端面の連続・沢の屈曲位置を連ねた線をリニアメントとした。数条のリニアメントに分断されており、左ステップに配列をしているとも読みとれる。
A中央部
貴飯峠から菊川町上岡枝にかけては、沢の屈曲部をつないだ線が一連の明瞭なリニアメントとして判読される。図3−1−4に沢の横ずれ屈曲の状況を示す。萩ヶ台から木屋川の左岸茶屋川にかけては、リニアメントはやや不明瞭となり、木屋川沿いの沖積低地には認められない。
B南部
木屋川右岸の上保木から下保木に至る地域では、三角末端面・扇状地上の低崖がリニアメントとして判読される。調査地最南端では、リニアメントは2条に分岐し、南側のリニアメントは扇状地面上の低崖・沢の屈曲部を連ねた線として判読でき、南方延長は下関市に至る。