(2)中段段丘

中段段丘は、河床比高15〜25mの段丘面である。段丘堆積物は1ヶ所(S−5)で確認されたのみである。S−5の堆積物は、径5cmほどの円〜亜角礫とミルトのマトリックスから成る。礫は、新鮮なものとくさり礫が混在しており、マトリックスのシルトは赤色化している。中段段丘のその他の露頭では、段丘堆積物は分布せず、基盤が平坦面を形成している。基盤はS−3では赤色化している。また、S−6やS−8で確認された基盤の礫岩層は、著しく風化している。

段丘面は、後述する下段段丘と比較すると、やや開析されている。