@調査地で得られた測定デ−タを補正して、各測定点での重力値を求める。
Aその重力値に、さらに種々の補正を施して、重力異常値(ブーゲー異常値)を計算する。
Bさらにこの重力異常値の分布に、スペクトル解析・フィルタ−処理を適用することなどによって地下の密度構造(断層位置等)を推定する。
@、Aのステップの結果得られたブーゲー異常分布には、一般に深部の地質構造等に起因する波長の長い成分(長波長成分)から、地表付近の不均質な地質構造等に起因する波長の短い成分(短波長成分)まで、地下の様々な深度からの情報を含んでいる。そこで、ステップBとしてこのブーゲー異常分布に適切なフィルター処理を施すことにより、調査対象とする深度の地盤の密度構造に対応する波長成分を抽出した。
参考文献
加藤元彦:「2次元フィルターの理論と重力・磁力分布の解析」ラテイス社,1987年