基本となる電極配置は、図2−3−2に示すように一般に2極法と呼ばれるものである。この方法では、それぞれ2本の電流電極(C1 ,C2 )・電位電極(P1 ,P2 )のうち各一方の電極C2 とP2 を十分な遠方に接地し、残りのC1 とP1 の電極を移動させて測定する。C2 とP2 を特に遠電極と呼ぶ。
2極法によって測定される見掛比抵抗の値は以下の式で定義される。
ρa =2πa(V/I)(Ω・m) −−−−−− @
ここで、 a:C1 とP1 の電極間隔(m)
V:P1 P2 間の電位(V)
I:C1 C2 間の電流(A)
以下に実際の測定手順をまとめる。
@測線外の十分はなれた地点(一般に測線から探査深度の10倍以上)に、遠電極として電流電極(C2 )と電位電極(P2 )を設置し、それらをケ−ブルを用いて電気探査器に接続する。
A図2−3−3に示すように、測線上の1.0m間隔の測点杭の位置に電極を設置し、それらをケーブルを用いて測定本部のコネクターボックス〜電気探査器の接続する。
測定は、まず電流電極(C1)を固定し、C1とC2間に通電(通電電流は最大100mA程度)する。そして、そこから1.0m間隔の電位電極(P1〜Pa)と遠電極(P2)との間の電位差をそれぞれ測定し、最大電極間隔15.0mまで繰り返し測定する。(第1展開)
B電流電極(C1)、および電位電極(P1〜Pa)をそれぞれ1.0m(電極間隔)ずつ移動して同様の測定を行う。(第2展開)
C以上のような操作を測線全体について繰り返す。