<川西町箕の輪〜米沢市笹野の区間>
本区間では、平成12年度に実施した遠山地区の空中写真判読と地表踏査によりL4面に変位地形が確認された。当地区で実施したボーリング調査と年代測定により、L4面堆積物が約6,000年前であることが判明したことから、最新活動時期を約6,000年前以降とした。
一方、平成13年度調査では、米沢市舘山地区で実施したトレンチ1において、約6,600年前の年代値を示すクロボク(T1−A層)下底面に断層運動による変位が確認された(図5−4−7と図6−4−1参照)。この区間の最新活動時期は、トレンチ調査で明らかに変位を確認した地層の年代である、約6,600年前以降と推定される。
<川西町上奥田〜大船上の区間>
平成12年度の調査により、川西町雷地区のL3面に撓曲崖が認められ、L4面に変位地形が認められなかった。従って、最新活動時期はL3面形成後、L4面形成前と推定される。ただし、年代測定試料が得られなかったことから、詳細については不明である。
<川西町逆川〜米沢市大代原の区間>
平成12年度の調査により、米沢市大代原のL2面に撓曲崖が認められ、L4面に変位地形が認められなかった。従って、最新活動時期はL2面形成後、L4面形成前と推定される。ただし、年代測定試料が得られなかったことから、詳細については不明である。