(2)平均変位速度

平成12年度調査時点では、長井市山岸地区におけるM面の年代値をもとに0.30〜0.60m/1,000yとした。平成13年度調査では、長井市寺泉地区と飯豊町小山地区のボーリング調査により変位量が明らかとなった。

長井市寺泉地区では、撓曲変形を受けたTe3層(約2,300〜3,300年前)の垂直変位量が約1.7mである(図6−3−1参照)ことから、平均変位速度は、0.51〜0.74 m/1,000yと推定される。

飯豊町小山地区では、撓曲変形を受けたKo2層(約6,200〜7,000年前)の垂直変位量が2.2m以上である(図6−3−2参照)ことから、平均変位速度は、0.31〜0.35 m/1,000y以上と推定される。