6−3−1 活断層の位置・連続性

長井盆地西縁の北部では、雁行状に短い変位地形が配列し、東へ撓む大きな撓曲崖が形成されている。変位地形の方向はNE−SWである。南部へいくと変位地形はほぼ1列の撓曲崖となり、方向のN−Sに変化する。

本地域北端部の白鷹町姫城から長井市勧進代にかけては、西方の朝日山地から流下する河川により扇状地が多数発達しており、変位地形は非常に不明瞭となる。しかし、地下には伏在断層が存在するものと推定される。一方、南端部の飯豊町椿・寺の下付近では、変位地形が不明瞭になったり、分岐する。

従って断層の延長は、白鷹町姫城〜飯豊町椿・寺の下にかけての約24kmと推定される。