5−2−3 浅層反射法探査(S波)結果

図5−2−1及び図5−2−2に示す位置において、浅層反射法探査(S波)を実施した。探査結果による深度断面図を図5−2−3に示す。反射断面においては、地表における断層崖の上盤側、下盤側ともに比較的明瞭な反射面が分布するが、個々の反射面の連続性が悪いという特徴が挙げられる。また、地表の断層位置に相当する測点No.130付近においても断層による変形構造を示す明瞭な反射面は確認されなかった。

このような反射断面の特徴は、平成12年度、13年度のボーリング調査で明らかになったように、本地区を構成する地層が扇状地性の砂礫であることを反映したものと考えられる。

また、粘土層などの連続した反射面となりえる地層が乏しいことも原因と考えられる。