5−2−1 調査仕様及び数量決定の経緯

長井平山地区では、以下の順序で調査を行った。

 

@ 浅層反射法探査(S波)

A ボーリング調査

B 観察・記載

C 年代測定

D 解析

図5−2−1に平山地区の詳細調査位置図と調査の流れ図を示す。

本地区では、平成12年度調査により扇状地性の地形面L4面を3つに細区分し(L4−1〜L4−3面)、古い地形面ほど段差が大きいことから、変位の累積性が示唆された。しかし、本年度の調査の結果、従来細分されていたL4−1〜L4−3面が一つに統一されることが明らかとなった。地区面区分の詳細については、5.2.2章で後述する。

浅層反射法探査は、断層崖に直交する方向であり、平成12年度ボーリング調査を実施した測線において行った。ボーリング調査は、変位した地形面の形成年代を明らかにするため、まず初めに「簡易打撃式ボーリング」による短尺ボーリングを実施した。また、浅層反射法探査結果と合わせて本地区の深部までの地質状況を確認するため、深度5m程度のオールコアボーリングを実施した。

ボーリングは北側のA測線、南側のB測線の2測線で行った。各ボーリング孔の配置は、図5−2−1に示す通りである。