(8)寺泉No.5(掘削深度:7m)

・耕作土(深度0.00〜0.53m)

不均質な礫混じり粘土からなる。植物片や礫を少量混入する。

・Te4層(深度0.53〜3.33m)

粘性土、砂、砂礫が互層状を呈する。粘性土は弱く腐植質を呈し、材や砂を全体に混入する。砂層は、中〜粗砂主体で淘汰が悪い。砂礫は泥岩や凝灰岩、花崗岩の細礫からなる。

・Te3層(深度3.33〜3.60m)

粘土を含む砂層を主体とする。

・Te2層(深度3.60〜5.15m)

粘性土、砂、砂礫が互層状を呈する。粘性土は腐植質を呈し、材を混入する。砂層は粗砂を主体とし細礫を少量混入する。砂礫は、花崗岩や泥岩の亜角〜亜円礫を主体とし、基質は粘土分を多く混入する。

・Te1層(深度5.15〜7.00m)

砂礫及び砂層を主体とし、砂混じり粘土の薄層を1枚挟在する。砂礫は基質に粘性土を混入する。深度6.40〜7.00mは、比較的淘汰の良い細砂からなり下部に材を混入する。

14C年代測定結果>

深度1.29〜1.40mの腐植質粘土において14C年代値290±40y.B.P、暦年補正年代値365〜430cal y.B.Pが得られた。

深度4.35〜4.42mの腐植土より、14C年代値10,118±67y.B.P、暦年補正年代値11,550〜11,770cal y.B.Pが得られた。

深度4.86〜5.00mの腐植質粘土において14C年代値9,993±68y.B.P、暦年補正年代値11,260〜11,440cal y.B.Pが得られた。

深度5.15mの材より、14C年代値9,972±70y.B.P、暦年補正年代値11,255〜11,360cal y.B.Pが得られた。

深度6.85〜7.00mの腐植質粘土において14C年代値19,578±122y.B.P、暦年補正年代値22,815〜23,600cal y.B.Pが得られた。