まず、扇状地面上に認められる低断層崖を挟んだ測線において、浅層反射法探査を実施し断層の地下の構造と地層の変形状況を把握することとした。また、ボーリング調査を実施し、地質状況の確認と年代測定試料の採取を行う。特に本地区では、時代の異なる複数の扇状地面群(低位段丘L4−1〜L4−3面)が確認され、変位の累積が認められたことから、それぞれの扇状地面の形成年代が決まれば、断層の活動間隔が明らかになる可能性が高い。従って、各扇状地面での年代測定試料採取を目的とした短尺のボーリングも平行して実施することとした。