2−1 地表踏査(精査)

平成12年度調査結果を踏まえ、新期の地形面に変位を与え、活断層の評価を行うに適した箇所において、地表踏査(精査)を行った。精査を実施した地区は、長井市寺泉地区、飯豊町小山地区、米沢市舘山地区である。調査では、断層の累積変位・平均変位速度・最終活動時期の検討を行うことを目的とするため、最初に断層変位によって形成された変位地形の詳細な位置を限定し、この位置から上盤側・下盤側で対比される地層を明らかにした。この際、更新世後期の地層、特に段丘堆積物や沖積低地の堆積物については詳細な記載を行った。また、年代測定が可能な試料が得られた場合には、これらの分析を行った。調査を実施した面積は表1−1に示した数量である。