2−1−1 北部地域(大江町〜朝日町〜白鷹町北部)
この地域は、長井盆地の北端から、北北東に流下する最上川沿いで長さ約20km、幅約5kmの区間である。この区間を流れる最上川は、幅約1.5km間で蛇行を繰り返しながら峡谷を刻んでいる。この地域の中央部、朝日町松程から朝日町玉ノ井間(約10km)では、河川の蛇行が著しく、その上下流ではやや直線的となる。最上川の両岸には、段丘面が高位のものから低位のものまで発達する。特に蛇行区間には顕著に分布する。また、地すべり地域がこの地域の中部から南部にかけての最上川左岸に存在する。朝日町松程地区には朝日山地から流下する朝日川が注ぎ、最下流では月布川が西より流下して最上川に合流している。