ピット壁面の地質状況は以下の通りである(下位より順に記述する)。
@礫層(層厚50cm以上)
凝灰岩、凝灰質泥岩の角礫を多く含む。マトリックスは粗粒砂である。褐色を呈する。
A細粒砂層(層厚約1.2m)
下位の礫層との境界の走向・傾斜はN10°W、38°Eである。明褐灰色を呈す。シルト質極細粒砂、中粒砂と互層状になっているが、それらの境界は不明瞭である。
B有機質粘土層(層厚40cm以上)
礫を多く含む不淘汰な粘土層で全体的に砂質である。黒褐色を呈す。
C盛土及び耕作土
ピット壁面の上半分〜3分の2は盛土または耕作土である。礫混じり有機質粘土からなっている。南面の0〜0.5m付近には平成10年度実施トレンチB−3)の埋め戻し土が見られる。