(4)大寺No.8孔(掘削深度10m)

〈層相記載〉

本孔は、地表から深度0.20mまで耕作土からなる。深度0.20〜0.38m礫混じり中砂からなる。深度0.38〜0.49mは、礫混じり腐植質粘土からなる。深度0.49〜0.89mは、砂・シルト互層からなる。ラミナが発達し、15°傾斜する。深度0.89〜1.35mは、中〜強腐植質粘土を主体とする。深度1.35〜1.69mは、砂礫からなり、礫支持で、φ12cmの凝灰質シルト岩大礫を含む。深度1.69〜3.10mは、シルト・細砂と礫混じり砂・礫層が繰り返す。シルト・細砂部ではラミナが発達し、腐植質粘土薄層を挟在する。礫質部は泥岩の亜角礫を多く含む。深度3.10〜3.27mは、強腐植質シルトからなる。深度3.27〜4.64mは中〜細砂と礫層が繰り返し、砂質部では上方粗粒化・上方細粒化がみられる。礫質部では泥岩や凝灰岩の亜角〜亜円礫が密集する。深度4.64〜4.76mは中腐植質粘土からなる。深度4.76〜6.10mは、細砂を主体とし、腐植質粘土や砂礫層を挟在する。上方粗粒化・上方細粒化がみられ、深度6.10mでは下位層の削り込みがみられる。深度6.10〜6.30mは、強腐植質シルトからなる。深度6.30〜6.76mは細砂〜礫混じり中砂からなり上方細粒化する。深度6.76〜8.02mは、礫混じり中砂と砂礫が繰り返す。深度8.02〜8.10mは、中腐植質粘土からなる。

14C年代値〉

本孔の深度3.20mの腐植質シルトより10351±64y.B.P、深度4.7〜4.75mの腐植質粘土より10,270±40y.B.P、深度6.1〜6.2mの腐植質シルトより10,700±80y.B.P、深度8.0〜8.1mの腐植質粘土より12,400±80y.B.P、深度9.5〜9.55mの腐植質シルトより12,410±80y.B.P、の14C年代値が得られた。