(9)横山No.9(掘削深度11m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.23mまで、表土(砕石混じり砂)からなる。深度0.23〜2.09mは、盛土からなる。深度2.09〜2.21mは腐植質粘土からなる。深度2.21〜3.41mは、粘土・砂混じりシルト・砂層の不規則な互層からなる。深度3.41〜4.15mは、腐植質粘土からなり、植物片を混入する。深度4.15〜7.48mは、粘土・腐植質粘土・砂の細かい互層を主体とし、地層が10°傾斜する。深度7.48〜8.36mは砂からなり、粗砂→細砂の上方細粒化がみられる。深度8.36〜9.86mは、細砂/腐植質粘土の細かい互層からなり、一部腐植質粘土がレンズ状〜不規則な形状を呈する。地層は7°〜20°傾斜する。深度9.86〜10.19mは細〜粗砂からなる。10.19〜10.22mは、粘土からなる。深度10.22〜11.00mは、砂礫(本流性堆積物)からなる。礫は新鮮な細〜中礫サイズの亜円礫主体で、礫種は、凝灰岩・安山岩・頁岩・地山の泥岩からなることから本流性堆積物とみられる。基質は粗砂からなる。

14C年代値〉

本孔の深度2.10〜2.21mの腐植質粘土より2,510±60y.B.P、深度4.00〜4.15mの腐植質粘土より5,480±60y.B.P、の14C年代値が得られた。