(5)横山No.5(掘削深度10m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.20mまで赤褐色のシルト〜細砂混じりシルトからなる。深度0.20〜0.92mは、腐植質粘土(強腐植)を主体とし、粘土層を挟む。深度0.92〜2.03mは、細〜中砂/粘土混じりシルトの互層を主体とし、一部腐植物をラミナ状に挟む。深度2.03〜3.42mは、灰オリーブ色粘土/腐植質粘土互層を主体とする。腐植質部は、ラミナ状・薄層状に挟在されるが、特に深度2.19〜2.37mは腐植質粘土が厚く発達する。深度3.42〜5.69mはシルト混じり細砂・細砂・中〜粗砂の互層からなり上方細粒化が数サイクルみられる。細粒部には植物片が混入し、粗粒部には軽石(尾花沢軽石)の細礫が点在する。深度5.69〜7.30mは灰〜灰オリーブ色粘土と腐植質粘土が互層する。腐植質部の腐植度は中〜弱であり、特に深度6.04〜6.24mは腐植質粘土が厚く発達する。また、深度6.53m付近にて、地層が20°傾斜する。深度7.30〜9.41mは細砂〜粗砂からなり、上方細粒化が見られる。

深度9.41〜10.00mは、砂礫からなる。礫は、新鮮な、中〜大礫サイズの亜円〜亜角礫を主体とし、礫種は凝灰岩・安山岩などからなる。基質は細〜中砂からなる。本砂礫は本流性堆積物と考えられる。