(1)横山No.1(掘削深度10m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より0.16mまで耕作土からなり草根を混入する細砂混じりシルトからなる。深度0.16〜3.49mは、細砂・シルト質細砂・粘土混じり細砂・粘土質細砂・中〜粗砂・腐植質粘土が不規則に互層する。このうち、砂質部では上方細粒化・上方粗粒化が認められる。一部、φ1〜2cmの地山のくさり礫(凝灰質シルト岩)を混入する。腐植質層は、深度0.23〜0.37m、深度0.64〜0.84m、深度1.14〜1.24m、深度1.46〜1.54m、2.24〜2.29m、2.78〜2.83m、3.19〜3.25mに見られる。

深度3.49m〜4.00mは、砂礫からなる。礫は地山の凝灰質シルト岩・凝灰質砂岩・シルト岩のくさり礫からなり、φ1〜2cmを主体とし、最大φ8cmに達する。材を混入し、上方細粒化する。深度4.00〜4.14mは、粗砂からなる。深度4.14〜429mは細砂主体で、シルト分・腐植分を混入する。深度4.29〜5.13mは、上位から腐植質粘土・粘土混じり微細砂・粘土混じり細砂・シルト混じり中砂からなり、全体として上方細粒化する。深度5.13〜6.09mは上位から粘土・細砂・中〜粗砂・シルト質中砂からなり、全体として上方細粒化する。深度6.09〜6.86mは、腐植混じり粘土混じり中砂・シルト混じり細砂・砂礫からなり、全体として上方細粒化する。地層は5°傾斜する。材を混入し、砂礫層の礫は地山のシルト岩からなる。深度6.86〜7.36mは、シルト〜シルト混じり細砂からなり全体として上方細粒化する。深度7.36〜8.11mは腐植質を呈し、微細砂・腐植質粘土質細砂・粘土混じり細砂・粘土質シルト・粘土混じり中砂からなる。材や草根を多く混入する。深度8.11〜8.31mは、シルト・微細砂・礫混じり粘土からなり、地山のくさり礫を少量混入する。

深度8.31〜10mは、基盤(地山)の鮮新統〜更新統からなる。主に明緑〜灰緑色の細粒砂・シルト・中粒砂・シルト質細砂からなり、固結度が高い。深度8.31〜8.75m間は地層が急傾斜し、深度8.59m付近では45°、深度8.75m付近では70°傾斜する。深度8.75m以深は10°と緩傾斜となる。