(5)山崎No.9(掘削深度25.0m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.12mは表土からなる。深度0.12〜0.72mはシルト混じり粘土からなる。深度0.72〜1.35mは腐植質粘土(弱腐植)からなる。深度1.35〜2.83mは礫混じり粘土からなり、弱腐植部を薄層状に混入する。また、地山のシルト亜角礫を混入する。深度2.83〜3.12mは、腐植質礫混じり粘土(弱腐植)からなる。深度3.12〜3.96mは礫混じり粘土からなり、礫密集部を伴う。深度3.96〜4.67mは、礫混じり腐植質粘土からなり、緑灰色シルト層を挟む。深度4.67〜6.11mは、礫混じり粘土と粘土が繰り返す。深度6.11〜6.35mは礫混じり腐植質シルトからなる。深度6.35〜7.37mは、礫〜砂混じりシルトからなるが、材を多く混入する。深度7.37〜10.40mは、細砂〜中砂主体で、上方細粒化がみられる。細砂部分には、ラミナが発達し、一部シルト分を混入する。深度9.7m付近で、ラミナが10°傾斜する。深度10.40〜15.15mは、砂礫からなる。礫は中礫サイズの亜円礫主体であるが、最大φ12cmに達する。礫種は、安山岩≫泥岩>凝灰岩>花崗岩>砂岩である。基質は粗砂からなる。深度15.15〜16.37mは細粒となり、中砂・礫混じりシルト・粗砂を主体とし一部中礫を混入する。また上方細粒化が認められる。深度16.37〜24.03mは、砂礫からなる。礫は細〜中礫サイズの亜円礫を主体とする。礫種は安山岩>デイサイト>泥岩>凝灰岩である。基質支持で、基質はシルト混じり細〜中砂からなる。深度24.03〜24.65mは粗砂からなる。24.65〜24.85mは再び砂礫となり、深度24.85〜25.00mは礫混じり粘土となる。

14C年代値〉

本孔の深度4.3mの礫混じり腐植質粘土より、9,437±64y.B.Pの14C年代値が得られた。