(2)山崎No.6(掘削深度16.20m)

〈層相記載〉

本孔は地表より0.25mまで畦盛土、深度0.25〜0.49mは表土からなる。深度0.49〜1.08mは、礫混じり粘土〜シルト混じり粘土からなる。深度1.08〜1.35mは、コア欠落する。深度1.35〜4.95mは、粘土〜礫混じり粘土を主体とする。粘土層は塊状で灰黄〜オリーブ灰色を呈する。混入する礫は、細〜中礫サイズの亜角〜円礫主体で、礫種は硬質頁岩や地山のシルト岩である。深度4.95〜6.55mは、腐植質粘土(弱〜中腐植)を主体とし、灰色粘土質シルト層を1枚挟在する。深度6.55〜7.08mは、黄灰〜オリーブ灰色の粘土からなる。深度7.08〜7.84mは、緑灰色の粘土〜細砂混じりシルトからなり。深度7.84〜9.60mは、緑灰〜オリーブ灰の細〜中砂を主体とする。ラミナが発達し、一部に軽石礫(φ0.1〜0.5cm)を混入する。深度9.60〜12.48mは、腐植質粘土を主体とする。腐植度は弱〜強であり、炭化物を多く混入する。地層の傾斜は、深度11.73mで10°、深度12.48mで5°である。深度12.48〜13.93mは、粘土と礫混じり粘土が繰り返す。混入する礫は全て地山のシルト岩角礫からなる。深度13.92〜14.86mは、腐植質粘土(中腐植)からなる。深度14.86〜15.31mは、粘土〜細砂であり、上方細粒化する。深度15.31〜16.20mは、砂礫(本流性堆積物)からなる。礫は中礫サイズの亜円〜亜角礫を主体とし、礫種は溶結凝灰岩・砂岩・安山岩・閃緑岩などある。基質はシルト質細砂からなる。

14C年代値〉

本孔の、深度5.83〜5.89mより>40,970y.B.P、深度10.87〜10.93mより>43,460y.B.P、深度14.04〜14.10mより47,326±576 y.B.P、の14C年代値が得られた。