(1)山崎No.5(掘削深度14.20m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.84mまで、粘土質シルト~シルト混じり粘土~粘土からなる。深度0.84~1.27mは、コア欠落する。深度1.27~1.61mは腐植質粘土を主体とし、深度1.53m以深では、淡黄灰色粘土薄層を挟在する。深度1.61~1.68mはコア欠落する。深度1.68~2.14mは礫混じりシルト~粘土よりなり、細礫サイズの地山のシルト岩角礫を混入する。深度2.14~2.35mは、粘土~シルトからなり、中腐植質粘土薄層を多く挟在する。深度2.35~3.72mは、礫~礫混じり粘土からなる。礫は全て地山のシルト岩角礫からなる。深度3.72~4.13mは、粘土~シルト混じり粘土からなり腐植質粘土を挟在する。深度4.13~4.54mは、礫混じり粘土質シルトからなる。深度4.54~6.01mは黒褐~灰オリーブ色の粘土・礫混じり粘土を主体とする。特に深度4.54~5.29m、5.82~6.01mは弱腐植を呈する。深度6.01~8.09mは、青緑~緑灰色の固い粘土・細砂を主体とする。細砂部には弱くラミナが発達し、φ0.3~2cm程度の軽石を極少量混入する。深度8.09~9.49mは固い腐植質粘土(中腐植)が連続する。深度9.49~10.04mは、粘土や礫混じりシルトからなり、材や地山のくさり礫を混入する。深度10.04~10.46mは、弱~中腐植のシルト混じり粘土~粘土からなる。また、地層が10°傾斜する。深度10.46~11.09mは、粘土と礫混じり粘土が互層を主体とし、材を混入する。深度11.09~12.01mは、礫混じり粘土質シルトを主体とする。礫は、細礫サイズの地山のシルト岩を主体とし、基質の粘土も礫と同質である。深度12.01~12.51mは、粘土~シルトからなり、地層はほぼ水平である。深度12.51~13.54mは、緑灰色の細砂からなり、シルト薄層を挟在する。深度13.54~14.20mは、礫層からなる。礫は中~大礫サイズの閃緑岩・硬質シルト岩・凝灰岩などである。

14C年代値〉

本孔の、深度1.30~1.36mより2,380±110y.B.P、深度4.75~4.81mより>29,700y.B.P、深度9.37~9.43mより44,138±480y.B.P、の14C年代値が得られた。