本孔は、地表より深度０．１４ｍまで表土からなる。深度０．１４〜０．８２ｍは盛土からなる。深度０．８２〜２．７３ｍは、粘土・礫混じり粘土の互層を主体とする。このうち、腐植質粘土が、深度１．４４〜１．４９ｍ、１．９７〜２．１４ｍ、２．５９〜２．６４ｍにみられる。深度２．７３〜３．７４ｍは、腐植質粘土を主体とする。腐植度は全体に強く、礫や灰色粘土を挟在する。深度３．７４〜４．８０ｍは、緑灰色の粘土を主体とし、地山のシルト岩の角〜亜角礫を混入する。深度４．８０〜７．８８ｍは灰〜オリーブ灰色の粘土と、礫層の互層を主体とする。粘土中には、腐植ラミナや材が含まれる。礫層には地山のシルト岩・凝灰質シルト岩・硬質頁岩を多く含まれる。深度７．８８〜９．２５ｍは、腐植質粘土を主体とし、腐植度は極弱〜中で、角礫や材を少量混入する。深度９．２５〜１０．０ｍは緑灰色の均質な粘土からなる。

〈^１４Ｃ年代値〉

本孔の深度３．０〜３．１ｍの腐植質粘土より６，９５０±７０ｙ．Ｂ．Ｐ、深度５．１５ｍの木片より１２，９６９±８０ｙ．Ｂ．Ｐ、深度７．１５〜７．２ｍの腐植質粘土より２６，８３０±２００ｙ．Ｂ．Ｐ、の^１４Ｃ年代値が得られた。