(7)土渕No.7(掘削深度10m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.04mまで、表土からなる。深度0.04〜0.54mは、攪乱を受けた粘土層主体で、人工土からなる。深度0.54〜2.72mは、腐植質粘土・粘土・礫混じり粘土が不規則に互層する。腐植質粘土は、深度0.70〜0.99m、1.86〜2.00m、2.48〜2.72mにみられる。深度2.72〜4.89mは粘土及び礫混じり粘土の互層からなり、腐植層の挟在は少なく、深度3.66〜3.70mの1枚のみである。深度4.89〜5.55mは、礫層からなり、細〜中礫サイズのシルト岩・凝灰質シルト岩角礫が密集する。深度5.55〜7.43mは、緑灰色粘土と礫混じり粘土の互層を主体とし、上方細粒化がみられる。深度7.08〜10.00mは、腐植ラミナを多数挟在する粘土混じりシルトからなる。腐植ラミナの傾斜は0°〜10°である。このうち、深度7.85〜8.61mは、礫からなり、細〜中礫サイズのシルト岩・凝灰質シルト岩・硬質頁岩角礫が密集する。

14C年代値〉

本孔の深度0.85〜0.90mの腐植質粘土より2,770±110y.B.P、深度2.55〜2.60mの腐植質粘土より7,980±90y.B.P、深度9.15mの木片より36,202±353y.B.P、の14C年代値が得られた。