本孔は地表より深度０．０４ｍまで盛土からなる。深度０．０４〜０．６３ｍは有機質粘土（弱〜中腐植）と青灰色粘土〜シルトが互層する。深度０．６３〜０．７６ｍは、微細砂からなり腐植片をラミナ状に混入する。深度０．７６〜１．４７ｍは、有機質粘土（中〜強腐植）を主体とし、礫混じり粘土を挟在する。礫はφ０．５〜１．０ｃｍの凝灰岩・安山岩・ﾃﾞｲｻｲﾄ角礫からなる。深度１．４７〜３．３０ｍは、礫混じり有機質粘土（弱腐植）や礫混じり粘土からなり、φ０．５ｃｍ程度の凝灰岩くされ礫が点在する。深度３．３０〜４．４０ｍは、礫混じり有機質粘土（弱腐植）や礫混じり粘土からなりφ１〜５ｃｍの凝灰岩・シルト岩・流紋岩・ﾃﾞｲｻｲﾄの亜角〜亜円礫が点在する。深度４．４０〜６．１０ｍは、砂層〜砂礫層を主体とする。砂質部はシルト〜粘土分を混入する粗砂からなる。下部ではラミナが発達し、弱く上方細粒化（ｸﾞﾚｰﾃﾞｲﾝｸﾞ）がみられる。砂礫部では、礫はφ１ｃｍ程度の凝灰岩・泥岩・シルト岩などの亜角礫を主体とし、基質はシルト質砂からなる。深度６．１０〜７．１４ｍは砂混じり粘土や粘土からなる。砂混じり粘土では中砂がパッチ状〜レンズ状に混入する。深度６．８０〜７．１４ｍは粘土の色調が乳白色となる。

深度７．１４〜８．００ｍは、砂層からなる。中砂から細砂または粗砂から細砂への上方細粒化（ｸﾞﾚｰﾃﾞｲﾝｸﾞ）がみられる。また、平行及び斜交ラミナが発達する。

〈^１４Ｃ年代値〉

本孔の深度１．３ｍの有機質粘土から３，３２０±６０ｙ．Ｂ．Ｐ、深度１．８〜１．９ｍの有機質粘土から４，９８０±６０ｙ．Ｂ．Ｐ、深度３．７０〜３．８０ｍの有機質粘土から６，５８０±９０ｙ．Ｂ．Ｐ、の^１４Ｃ年代値が得られた。