(14)No.14(掘削深度7.7m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.28mまで盛土からなる。深度0.69〜4.70mは砂層及び砂礫層が厚く発達する。このうち砂層は深度0.69〜2.25mに分布し、微細砂〜中砂からなり、材化石や腐植物を混入する。深度2.25〜4.70mは砂礫及び礫混じり砂からなり、下位の粘土層を削り込んでいる。礫はφ1〜5cmの円礫を多く含み、材化石や腐植物を混入する。材化石は最大φ30cmに達する。深度4.70〜5.18mは粘土及びシルトからなり、細礫を少量混入する。粘土は弱く腐植質を呈する。深度5.18〜6.25mは、有機質粘土及び粗砂からなる。有機質粘土の腐植度は弱〜中で、粗砂にはシルト分や材化石を混入する。深度6.25〜7.70mは、有機質粘土及び微細砂を主体とする。有機質粘土の腐植度は弱〜中で、腐植物を多量に混入する。微細砂にはシルト分や腐植物を混入する。

14C年代値〉

本孔の深度2.48〜2.58mの材化石から3,170±60y.B.P、深度3.78〜3.88mの材化石から3,120±70y.B.P、深度5.63〜5.73mの有機質粘土から5,770±70y.B.P、の14C年代値が得られた。