この地区の場合、候補地とした地点が沖積低地にあり、断層は山地と低地の境界からやや前縁部に出現する可能性がある。このため、断層の上盤・下盤とも沖積層などによって構成されていると考えられるため正確に断層位置を選定し、断層履歴の情報をより詳細に求めるためにはボーリング調査を実施し、ここで観察される地層の対比や年代測定による基準面の高度差を明らかにしてからトレンチ調査を実施すべきである。従って、この地区でのボーリング調査は山形盆地北部のものよりやや深い深度で実施する必要がある。