新庄盆地に分布する断層のうち長者原断層の南部区間については従来の報告を変更した。
他の断層については大きな変更に至らなかった。
・活動性
平均変位速度はいずれの断層もB級と考えられる。最終活動時期は鮭川断層,長者原断層では10,000年前以降に活動した可能性が高く、沖の原断層でも15,000年前以降に活動した可能性がある。
・延長距離
区間長は鮭川断層約13km,長者原断層約8km,沖の原断層約4kmである。
・検討課題
各断層の活動履歴を明らかにする必要があるが、山形盆地の北部延長となる可能性は少ない。長者原断層では段丘面の細かな区分、段丘面の高度差、堆積物の年代などからより詳細に最終活動時期が特定される可能性がある。