8−6−2 松山町土渕地区

平成9年度調査で明らかになった庄内平野東縁断層帯北部の地下地質構造では、この地域の断層活動の主体が松山町付近を通過する酒田衝上断層に関連する可能性が高いと考えられる。また、この地域では庄内平野東縁断層帯の南部区間において明瞭な段差や傾斜変換部が観察される区間となっている。澤、他(1997)では、松山町竹田地区で行ったトレンチ調査によって約8,000〜7,000年前の断属活動がこの地区で起ったことを明らかにしている。

以上のことから、この地域において庄内平野東縁断属帯の北部区間と南部区間の関漣と地域全体の断層活動様式を明らかにすること、また、トレンチ調査によって明らかにされた断層活動の評価を行うために、図8−2−4に示した位置において浅層反射法弾性波探査を計画した。